SIMトレイに並んで載った2枚のSIMカード

デュアルSIMって、結局どう使い分けているの? 番号・通話・データの3つに分ける


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「SIMを2枚にすると、何がどう変わるのか」。

調べると「2つの番号が持てる」「海外で便利」と出てきますが、 何が2つになって、何は1つのままなのかがはっきりしないまま終わりがちです。

分ける層は3つあります。ここを混ぜると、だいたい話が合わなくなります。

番号・通話・データを、それぞれ別に考える

2枚にすると、どうなるか
電話番号2つ持てる。着信はどちらの番号でも受けられます
通話・SMSそのつど選ぶ。発信するときに、どちらの番号を使うか決められます
データ通信同時に使えるのは1つだけ

上の2つは「増える」、いちばん下だけは「選ぶ」。 Appleは「iPhoneで一度に利用できるモバイルデータ通信ネットワークは 1つだけです」と案内しています。

増えるのは速さではなく、選べる数。

つまり2枚目は、足すためのものではなく、切り替えるためのものです。 SIMを2枚入れると通信速度も2倍になる? で数字だけ先に見られます。

よくある思い込みを、4つほどく

1. SIM2枚なら、通信も2本ぶん使える

使えません。上のとおり、データ通信に使う回線は同時に1つです。 「回線Aで100Mbps、回線Bで100Mbps、合わせて200Mbps」にはなりません。

2. 電話番号が2つなら、スマホも2台要る

要りません。デュアルSIMに対応した1台で足ります。 iPhoneはiPhone XS・XS Max・XR以降が対象で、物理SIMとeSIM、 または2つのeSIMの組み合わせで使えます。

「仕事用の番号のために2台持ち歩く」をやめられる、というのがこの機能のいちばん 分かりやすい効き方かもしれません。

3. eSIMは海外専用

形式の話であって、用途の話ではありません。 eSIMは「差し込まないSIM」というだけで、国内で使ってもかまいません。 旅行先で現地のプランを足す例がよく挙がるのは、 その場ですぐ契約できて、帰国後に捨てやすいからです。

4. サブ回線は電話だけ

通話に使う回線とデータ通信に使う回線は、別々に選べます。 「番号はいままでのもの、データ通信は2枚目」という組み方もできます。 ただし、やはりデータ通信で同時に使えるのは1つです。

何のために2枚にするのか

Appleが挙げている使い分けと、そこから外れないものを並べます。

使い分け2枚目で変わること
仕事と個人で番号を分ける2台持ちをやめる
旅行先で現地のプランを足す番号はそのまま
入りにくい場所で切り替えるデータ回線を選び直す
音声とデータで別の回線を使う料金の組み方を変える

並べて分かるのは、どれも**「速くする」ではないことです。 番号を分ける、場所で切り替える、料金の組み方を変える。 2枚目が効くのは、いまの1枚で足りないものが量や速さ以外にある**ときです。

2枚にしても、解決しないこと

  • 両方とも電波が届かない場所では、2枚あっても変わりません
  • 同じ設備を使っている回線どうしなら、障害のときに片方だけ生きているとは限りません
  • データ通信の量は増えません。使う回線を選べるだけで、契約はそれぞれ別です
  • 管理する手間は増えます。どちらで通信しているかを気にする場面が出てきます

とくに4つめは、2枚目を持ってから気づくことが多いところです。 「番号を分けたい」「この場所で切り替えたい」のように、 やりたいことが先にあるなら効きます。 「なんとなく安心そうだから」だと、手間だけが残ることがあります。

CHECKEDAppleのサポートページより

くわしく確かめる2枚目を足す前に、いまの1枚で何が足りていない?月によって使う量が変わる人の話。足りない月がどれくらいあるかで、必要なものが変わります。